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a la c@rte reverse

えっちなのはいけないのでここに貯めておきます。いろいろごめんなさい。

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芳しき務め

【伊織】
・スカ描写あり

「伊織……どこだ?」
 俺は事務室の扉を開け、廊下を歩き出しつつ声をかけた。ドアを閉じると、中のにぎやかな声がふっと消える。
 取引先から貰ったという大きなケーキを小鳥さんが持ち出してきて、突然始まったお茶会。途中まで伊織も楽しそうにしていたのだが、急に雲行きが変わった。
 小鳥さんと、『最近見かけた失礼な客』という話題でけっこうな時間盛り上がっていたようだったが、いきなり『いいからどきなさいよ、もう!』と一言残して部屋を出て行ってしまったのだ。
 すぐ脇で聞いていたから、口論ではなかったのは間違いない。
 特に彼女の逆鱗に触れるような話題もなかった。そのくらい彼女の爆発は突然で、バツが悪かったのか小鳥さんも『あらあらどうしちゃったのかしら伊織ちゃん、あんなに慌てて』と微妙な笑顔を顔に張り付かせていた。
 小鳥さんには俺から謝罪した。あちこち捜し歩くうちに、ふとトイレのドアが目に止まった。
「あれ?故障中?」
 トイレのドアの目線の位置に、『故障中、他の階のを使ってください』と張り紙がしてあったのだ。
「さっきまでなにも貼られてなかったような……だけどこれ、小鳥さんの字だしな、ケーキ持ってくるとき書いたのか……わ、っと?」
 いずれにせよ故障中のトイレに伊織がいるはずがない。再び歩き出そうとしたとき、靴底がつるりと滑った。
 立ち止まり床面を見ると……濡れている。
「なんだ、水漏れしてたのか……うん?待てよ」
 ドアの前に出来ている水溜りは、トイレの中から流れているものではなかった。かがみこんで観察しようと思ったとき、鼻腔を異臭が突いた。
 水溜りから、アンモニアの刺激臭がほのかな湯気とともに立ち上っている。注意深く視線を横へ滑らせると、その水溜りは先のほうまで続いていた。
 痕跡を見逃さないように、ゆっくり歩く。点々と繋がる水滴は廊下の次の角を折れ、構造上行き止まりとなっている方へ続いていた。
 足音を忍ばせて手前まで進み、覚悟を決めて角を曲がる。
「伊織、そこにいるのか?」
「――ひ」
 非常扉に繋がる廊下の端に、うずくまる人影。そこにいたのは俺の探している人物だった。
「なんだ、探したぞ、突然出て行くもんだから――」
「こ、こないでっ!」
 落ち着かせようと語りながら一歩踏み出すが、悲鳴じみた一喝で制止される。それはそうだ、14歳の少女にとってこんなに恥ずかしいことはないだろうから。
 トイレの前で組み立てた推論が正しかったのを確信する。……伊織は、粗相をしてしまったのだ。
 おそらくお茶会の途中で尿意を催したのだろう。そこですぐにトイレへ立てばよかったのだが、小鳥さんとの話が盛り上がってしまった。高飛車に見えて付き合いのいい彼女は数分ならと話題に乗ったが、徐々に熱が入ってきた小鳥さんが彼女を離さない。
 ギリギリまで我慢して、ついに限界に達した伊織は怒ったふりをして部屋を出、トイレまでようやくたどり着いた時には――故障中の張り紙がとどめだ――手遅れとなってしまったのだ。
「どうしたんだ?そんなところでしゃがみこんで。お腹痛いのか?」
「あ、あんたには関係ないでしょっ。近寄らないでってば!」
 気付かれていないと思っている……というより、そう思い込みたいのだろう。いつもの調子で俺を怒鳴りつけようとするが、いかんせん腹に力が入っていない。
「関係ないはずあるか。俺はお前のプロデューサーだ、お前の体調管理だって大事な仕事なんだぞ」
「いいからぁ!いいから放っておい、て――ふ、ぁ」
 彼女の強がりをかき消すような……異音と悪臭。ジョークグッズでブーブークッションというのがあるが、ちょうどこんな感じの……中に粘度のある液体でも入れたら、まさにこんな音がするだろう。
 彼女はどうやら、大きい方も漏らしてしまったようだ。
「伊織」
「……や……やぁ」
 ここまでこらえていた涙が、堰を切ったように溢れ出す。青い顔をしてふるふるとかぶりを振り、『ワタシヲミナイデ』と『ワタシヲタスケテ』の二つのシグナルを送ってくる。俺が選択するのはもちろん後者だ。
「伊織、場所を移動するぞ。ごめん」
「きゃ!?」
 着ていたスーツを頭からかぶせ、包み込んで抱えあげる。伊織は慌てて俺の肩に両手を回し、俺も彼女を落とさないよう腕に力を入れた。
 より近くなった距離で、尿と大便の臭いが鼻にまとわりつく。彼女を抱える腕はすぐワイシャツの生地が濡れ、歩くたびにぬるぬるとぬめる。ロッカーにシャツだけでなくスーツの替えも置いておいて正解だった。
 俺が伊織を運び込んだのはさっきの場所からほど近い小会議室だ。
 第二仮眠室とも呼ばれるここは一角に畳のフロアがあり、タオル類のストックや湯も出る水道が設置されている。メインの仮眠室は人の出入りが多いが、こちらはそういう心配がない上、ドアに鍵がかかるのがポイントだった。
 トイレ前から廊下に続く水滴を掃除し、小会議室に戻ってきた。お茶会のメンバーにはなにも言っていないが、さっきの事態からなら俺と伊織が姿を消しても『またヘソを曲げた伊織ちゃんをプロデューサーさんがなだめている』とでも思われておしまいだろう。
「伊織、入るぞ」
 ドアの鍵を開け、中に入って再び施錠する。
 伊織は俺が指示した畳の上ではなく、その脇のタイルの床の上に力なくへたり込んだままで……さっき部屋に着いたときの姿勢のままでいた。気の抜けた表情で俺を見て、おそらくは安堵の光が瞳にまたたくが、それはすぐ羞恥の感情に覆い隠され、ふいと横を向く。
「ジャージを持ってきた。体を拭いて着替えろ、風邪引くぞ」
「……」
 うつむき加減の放心したおももち。それはそうかもしれない。普段は下僕と呼んでいる相手とは言え、年上の男性にこんな姿を見られたのだ。
 だがその相手が俺だったことはむしろラッキーだ。プライドの高い伊織が失禁脱糞のさまを同輩のアイドルたちや小鳥さんに目撃されていたら、彼女は躊躇なくこの事務所を――いや、この業界をすら簡単に――去るだろう。
 俺なら、下僕扱いの俺なら、このアクシデントを秘密裏に処理し、伊織の心のバランスを保つことができる筈なのだ。
「しょうがないな、俺がやる。いいな?」
 伊織の反応は省みず、シンクに湯を溜めてタオルを絞る。1本で足りるはずはないから、念のため5本シンクの縁に並べた。取引先が盆に暮れに挨拶がわりで大量に置いていく安タオルは、サイフの紐の固い小鳥さんが数量管理していない希少なアイテムだった。
「伊織、まずお前の靴と服を脱がせるぞ」
 あくまでドライに告げ、俺に一切の下心がないことを強調する。相変わらず動こうとしない伊織の足を持ち上げ、ブーツを片方ずつ脱がす。続いて白いソックス。
 この二つは尿でしか濡れておらず、水洗いすればまた使えるだろう、と考えてから伊織の実際の経済環境を思い出した。彼女の服の命運は、長くて今日の帰宅までだろう。
 素足になったところで彼女を立たせ――多少の抵抗を覚悟したが、伊織は素直に従った――、スカートの脇のジッパーに手をかける。
「スカートも下着も汚れている。すまないが辛抱してくれ」
 あらためて脱衣を宣言すると、伊織は小さく震えた。
 しかしあらがう様子はなく、紅潮した顔を横に向け、目を閉じてうつむくばかりだ。この状況でも肌身離さないうさぎのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめ、まるでそれに身を隠せればいいと思っているかのようだった。
 俺は床に膝をついており、立っている伊織の腰は俺の目の高さにある。ホックを外し、ジッパーを下ろすと、重たい水分を吸ったロングスカートは自然と床に落ちた。
「……っ」
 伊織が再び震える。お漏らしをした下着の5センチ先に俺の鼻づらがあるのだ、中学生の女の子が恥かしくないはずがない。
 長引かせることは彼女のトラウマを深くする一方なので、俺はそっと彼女の下着の縁に指をかけ、一気に、しかし彼女を余計に汚したりしないよう慎重に引き下ろした。
 パールピンクのシルクの布地は惨澹たるありさまで、これまでの時間のうちにすっかり水分を吸ってしまっていた。前面に施された繊細なレースの繊維の一本一本にまで汚物は染みわたり、元の布色を思わせる部分はごくわずかしかない。
 弾力性があったはずの腰のゴムは粘り気のある水分を吸収したおかげで収縮力を失い、だらりと伸びたままその中身にたたえたものを見せつけていた。たっぷり水分を含んではいるものの、まだその姿をとどめた茶色の排泄物。
 職業病か、無意識にそれを観察してしまい、彼女を思って慌てて目を逸らした。普段からの質のいい食品の残渣は色に濁りもなく、健康そうだ。急に催したのはジュースで腹でも冷え、腸なり胆嚢なりから余計な水分の浸出を得たのだろう。
「足を上げろ。俺の肩に手をかけて」
 彼女を促すと、壁と俺の体でバランスを取り、まず左足を、続いて右足をそろそろと抜き取った。注意深く支えていたが、布地からあふれだした茶色の液体は伊織の白い脚にひと刷毛ふた刷毛と模様を描き足してしまう。
 彼女が足を動かすたび空気がそよぎ、排泄物の匂いがあらためて漂う。さすがに長時間吸い続けて鼻が馴れたか、先ほどのような強い刺激は感じない。
 いずれにせよ俺の大切な伊織の一部だったものだ、本人にこそ言えまいが、実を言うともとより嫌悪感は抱いていなかった。
「よし伊織、足を少し開いて、こっちを向いて立ってくれるか」
「……ぅ」
 用意してきたビニール袋に下着を入れ、伊織を拭き清めようと次の指示を出す。あらためて自分がどんな格好をしているか思い出したのだろう、小さくうめいたが、やがてゆるゆると体勢を変えた。
「なあ、伊織」
「……」
 これから俺は、彼女の肌にタオル越しとは言え直接手で触れるのだ。少しでもいつもの意気を取り戻して欲しくて、自然と語りかけていた。
「聞いてくれるだけでいい、返事はしなくてもいいよ。俺は、お前のプロデューサーであり、下僕だから」
 真正面にいるよりはよかろうと、わずかに斜めにずれた位置で1本目のタオルを右手に持つ。まずは手探りで、尻に残っている固形物をタオルでくるむようにこそげ落とし、そのまま足の先まで続く茶色の垂れ落ちをぬぐった。
「下僕と言えば古来から主人の身の回りの世話をするのが仕事なわけだ。主人の健康を守り、安全を守り、主人が落ち着いて仕事できるようにとりはからう」
 1本目のタオルはそこまででビニール袋に入れた。続いて2本目を手に取る。
「それは一見、主人に使役されているだけのように見える。だが、本当はそうじゃないんだ。主人を盛りたてることは、自分の生活を守ることなんだからな。これは一方的な搾取ではなく、正当な契約なんだ」
 今度は体の前面を濡らした尿を拭き取る。こんな至近距離で女性の裸の下半身を見ることなど初めてで、思わず手が震える。
 精巧なビスクドールのような、張りのある白い肌。ほんのわずかある金色の産毛は今こそ濡れて肌に貼り付いているが、普段は優しくその肌を覆っていることだろう。
 幸いなことに上着は無事で、その裾から縦長の臍が覗いている。彼女のことだ、ここもきれいに手入れしているのだろう。美しい肌色には一筋の曇りもない。
 そして、その下の柔らかな肌と、そこを控えめに覆うしなやかなヘア。彼女の栗色の頭髪が染色したものではなく、もとからこういう色なのだと俺はいま知ることとなった。
 ヘアの量はごく少なく、その内のスリットを隠すには至っていない。周囲の肌色より少しだけ明るみを帯びた小さな割れ目の美しさに、俺は息を呑んだ。
「俺は、お前のことが大切だ。だからプロデュースを続けているし、健康管理にも気を使ってきた。今回、こんなことになって申し訳ない。お前の変調に気付けなかった俺の落ち度だ」
 ゆっくりとタオルを近づけ、臍の下から膝に向かって汚れをタオルに拭き取らせてゆく。タオルが恥毛を撫でて内腿に回り込んだ時、伊織は小さくうめいて身を固くした。布地が敏感なところに触れてしまったかもしれない。
「だから、お前はもっと堂々としていろ。俺は下僕で、お前が主人だ。主人が身を汚したのは下僕の責任だし、それを清めるのは下僕の義務だ。お前はただ堂々と『汚れたわよ、綺麗になさい』と命ずるだけでいいんだ」
「……ど……どうして」
 どれほどぶりか、彼女が口を開いた。まだ羞恥と動揺を抑えるには及ばず、語尾が震えている。しかし、俺が言ったことを努めようというのか、はっきりとした発音で続けた。
「どうして、あんたがこんなことしてるのよ。私を運んでくれたのはありがたいけど、それならシャワールームにでも引っ張っていけばよかったじゃない」
 話し続けることで調子を取り戻してきたようだ。だんだん口調が普段に近づいてゆく。
「それを、わざわざ抱っこして……自分の服まで汚して……っ」
「いいんだよ」
 気が紛れるのならこちらも都合がいい。タオルを動かす手は止めず、彼女の言葉に応じた。
「それもちょっと考えたが、地下1階のシャワールームまでお前を歩かせる自信がなかった。お前は茫然としていたし、俺も慌てていた。社内に他の職員もいたろうしな。……それに」
 シャワールームに連れて行く案はもちろん浮かんでいた。だが、いま話したことよりなにより……。
「シャワールームでは俺が入っていけない。伊織が、ひとりで自分の体を洗っている様子など想像したくなかった」
 涙を流しながら、嗚咽をこらえながら、自らの排泄物を処理する伊織など、俺は考えたくもなかったのだ。
「……あんたに見られてたら私が恥ずかしがるかも、とか思わなかったの?」
「気にするな。俺は下僕だ」
 普段彼女が言っていることは、100%俺をさげすんでのことではないくらい承知している。だが、今はそれを逆用することにした。
「大切な伊織が困っているのなら、俺はどんなことをしてでもお前を助ける。それがプロデューサーであり、下僕である俺の使命なんだ」
 2枚目のタオルをビニール袋にいれ、3枚目を手に取り、ようやく思い当たって4枚目を伊織に渡した。
「顔、拭いておけ。大体終わったから、そこに座れる」
 すぐ脇の畳敷きにも、乾いたタオルを何枚か重ねて置いてある。伊織はそこに腰かけるように座った。
 上半身はいつもの普段着、手には抱え込むようにぬいぐるみ。だが、その下半身は丸裸。
 うつむき気味に座り込んでいるので今は白い足が見える程度だが、その所在なげな姿を見ると数分前に目の当たりにした光景が蘇り、めまいがするようだ。
 俺は彼女とは逆に、立ちあがって腰を伸ばした。半身になって直接視線を合わせないようにして、聞く。
「自分で拭くか?それなら俺はむこうを向いてるが……今更だけどな」
「……ねえ、プロデューサー」
 質問には答えず、質問し返してくる。
「なんだ?伊織」
「あんたは……こんなことしてて、嫌じゃないの?こんな年になって、トイレも我慢できないような子の世話なんかさせられて」
「嫌なもんか。伊織は俺の大切なアイドルだ」
「……小鳥と話してた時は平気だって思ったの。でも、なんだかジュースを飲んでるうちにすごく苦しくなって……慌てて部屋を出た時は、もう全然歩けなくなってて」
「調子の悪いことなんか、誰にだってある」
「……ほんと言うと、あの時来てくれたのがあんたで、ホッとしたのよ。こんな醜態誰にも見せられないって思ったけど、もう立つこともできなくなってて」
「気にするなってば」
「……怒ってるの?」
 少し口調が強くなってしまい、弱々しい伊織の姿に後悔する。
「……ごめん。違うんだ」
「そうよね、口ではなんて言っても、内心こんな面倒な子、って思ってるんでしょ」
「思ってないよ」
「だって!」
「伊織!」
「――っう」
 自棄気味の勢いで畳に手をつき、伊織に詰め寄った。こうなるのを避けていたのに。
「……違うんだ、逆なんだよ。俺は、お前のプロデューサーなんだから――」
「……プロデューサー?」
 ――こうなることを。
「――お前のそんな姿を見せられたら、俺は」
 こんな事態を恐れていたのに。
「俺は、お前のことを……好きになってはいけない立場だから」
「……え」
 彼女にしおらしく出られてしまっては俺は本心を隠すことができないし、伊織は利発な娘だ。彼女にはこれだけで充分だろう。
 否定的な言葉は往々にして逆の意味を持つ。このことを一番知っているのは伊織自身なのだから。
「……プロデューサー……あんた」
「俺は、あくまでお前の下僕だから、粗相をしたお前を、責任を取って、後始末を、している、だけだ」
 泳ぐ視線で、火照る頬で、たどたどしい語調で、大義名分を口にしたところでもう後戻りはできない。
「……そう。そうなの」
 伊織はそう言った。彼女のまとう空気が変わったのを、感じた。
「そうだとも。……あ、あとはお前ができるな?俺は汚れたものを始末してくる」
「待ってよ、プロデューサー」
「なん……だ?」
 顔を上げて見つめる、と。
 伊織は、微笑っていた。
「これでやめるなんて、あんたそれでも私の下僕なの?」
 伊織は間違いなく処女だ。どころか、ボーイフレンドすらいたことがあるかどうかも怪しい。年齢はもとより、あの厳格な家で蝶よ花よと育てられて道を踏み違う可能性も必然性もあるまい。その――その14歳の中学生に、こんな表情ができるのか。
 そんな顔で、笑ったのだ。
「そうでしょ、プロデューサー?」
「あ……」
 笑顔に呑まれたまま、俺は返事をした。
 伊織が、ゆっくりと動き出す。畳敷きに詰まれた真っ白いタオル、その上で伊織の真っ白い下半身がうごめく。
 伊織の足は俺に向かって両側に広げられ、中心の――ピンクの花芯が息づくのがわかる。
 彼女の顔も赤らんでいる。ただ、それは先ほどまでの失態に対する羞恥の紅ではない。
 伊織は両手を自らの花弁に伸ばした。人差し指をクレバスの両端にあてがうと、熱のこもった視線を俺に向けた。
「ねえプロデューサー、まだ汚れてるわ。あんたが」
「……ああ」
「あんたが、『綺麗になさい』。にひひっ」
 そう言って、左右に引き広げる。水飴を練るような音とともに、口を開いたその部分から、透明な液体が一筋流れ落ちた。
 今まで拭き清めていたのとは、まったく別の液体が。
 俺は食虫植物に誘引される羽虫のようにその部分に顔を近づけ、口を開き……。
「ああ、すまない。いま綺麗にしてやるからな、伊織」
 言いながら、華奢な腰に覆い被さった。先ほど用意した5本目のタオルは、別のものを拭き取ることになるだろう。
 伊織と俺の体に閉じ込められた空気が、勢いよく俺の鼻腔に飛び込んでくる。甘やかな肌と、メスの香りと、微かに残る排泄物の臭気。
 全ては俺のものだ。伊織の全ては、下僕たる俺だけが浴びる権利を持つのだ。
「こ……こんなこと頼めるの、あんただけなんだからね?」
 俺の頭上から、伊織の声が聞こえる。おそらく数十分前には予想もしなかった体勢を恥じ入りつつ、それでもその声にはいつもの強さと凛々しさが再び宿っていた。
「もちろんさ。俺が全力できれいにしてやるよ、伊織」

 そうして俺はその臭気を……いや、芳香を胸いっぱいに吸い込んだ。
 俺だけに託された崇高なる務めを、わが主人のために尽くし行なうために。




おわり





【投下情報】20080526エロパロスレに投下。
半月ほど前から「小鳥さんが薬剤を使ってアイドルを失禁させる」という流れ:通称ケミカル小鳥がありまして。
流れに乗ってみたけどエロくならなかったのですorz
  1. 2008/05/26(月) 00:00:00|
  2. SS
  3. | コメント:2
<<奉仕と報酬 | ホーム | おつかれ☆マッサージ>>

コメント

いいですね。
芥川龍之介の「好色」の世界観に似ていると思うのは私だけでしょうか。

  1. 2008/10/22(水) 22:17:05 |
  2. URL |
  3. 225P #-
  4. [ 編集]

文学者クラスまで持ち上げられたのは初めてですw

とは言えP的には『それ』そのものがまがい物でないことこそが崇拝の礎たる点、平中どのほど高潔に生きて死ぬことはありますまいw
  1. 2008/10/24(金) 13:32:10 |
  2. URL |
  3. レシ #L4Epgk2E
  4. [ 編集]

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