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a la c@rte reverse

えっちなのはいけないのでここに貯めておきます。いろいろごめんなさい。

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奉仕と報酬

【伊織】
・微スカ(『芳しき務め』の続きです)

「……っ……っっ……!」
 言葉や文字では表現のしようのない反応。俺の指や舌や、体の全てで与える愛戯に敏感に反応しながら、その全てを強靭な意志で押しとどめる、声にならない声。
 固く結ばれた唇から時折、はぁっ、と小さく吐息を漏らし、それにさえしまったというふうに顔をしかめ、だがその顔は真っ赤に紅潮して、誰がどう見ても感じているのがありありとわかるというのに。
 ――水瀬伊織。
 いま俺の体の下で、下半身だけ丸裸というはしたない格好であえいでいる少女の名だ。
 真昼間の会社の仮眠室――鍵がかかるとはいえ――でこんな行為に及んでいるのには理由がある。自己弁護も交えて説明させてもらえば、もっか俺は、傷ついた伊織の心を癒すべく、俺の愛でもって彼女を包んでやっているところなのだ。
 大声を出せば容易に廊下に響いてしまうこの場所で、上半身だけしっかり服を着込んだ彼女は自分で自分の口を塞いでいた。紅い頬が両手の隙間から見え隠れし、きつく目を閉じた眉間の皺さえ美しい。
 俺はといえば伊織の下半身に顔をうずめ、その一番敏感な部分に舌を這わせていた。
 女性というより女の子という表現が近い白く細い肢体から立ち昇る青臭い香り、先程の告白以来秘芯の中心から香る、女性というよりメスといった方が的確な芳香。
 じんわりと浮き出た汗の匂いがそれに加わり、今はもう部屋中が性の香りで充満しているだろう。
 畳敷きの上に仰向けに寝転がった彼女の両足を俺は高く掲げ、その付け根にある芳醇な器官を口で指で愛撫し続けている。自慰くらいは心得ていようが、本格的な愛戯など想像もできないような年齢の彼女は、今快感と混乱の極地にあるに違いない。
「……ぅ、ん、う、んっ――っあ、あんっ!」
 刺激の波が行き来するうち、とうとう息遣いがあえぎに代わった。ぶるんと身震いし、自分の口から両手を離し、俺の頭に手をかけた。
「ちょ……ちょっと、プロ……デュー、サー……っ!」
「ん、どうした?伊織」
 素知らぬ振りで舌の動きを止め、聞く。俺の目線では伊織のその部分越しに彼女の顔がかろうじて見える程度だ。
「こういうの、嫌いか?ダメならやめるよ」
「そ……そうじゃなくて」
 俺に視線を合わせようとすると、自分のヘアが――すなわち、性の悦びに濡れぼそっている自分の恥かしい様子が――自然と目に入る。俺の目を見ようとし、たまらず視線を逸らし、という動きを繰り返しながら、途切れ途切れに言う。
「あ……あんたがあんまり……あ、焦り過ぎるから……その……くっ、そうよ、くすぐったいのよっ!」
「そ、そうか、すまない」
 彼女なりの精一杯の強がりについ吹き出しそうになり、慌てて神妙な顔で答える。
「それなら、もっと上手くやらなきゃな」
「そ、そうよ!気をつけてちょうだい」
「じゃあ……こんな感じなら――」
 これで愛撫が和らぐと思ったのだろう、いつもの調子を取り戻しかけた彼女に、つい悪戯心が湧く。優しくソフトに、しかし一番敏感な花芽の包皮を舌でくるりと剥き、吸った。
「――平気か?」
「ぁふっ!?」
 伊織の全身がびくりと痙攣する。M字型に折り曲げられていた足が俺の頭に巻き付き、強く締め付ける。
「それとも、このくらい……?」
 両手の親指でそれを固定し、ちろちろと舐め上げる。すでに彼女の愛液と俺の唾液でぬめる薄い皮膚は、つまみ上げるように力を入れてようやく中心の肉芽をあらわにした。
「くぁ!……っば、ばか……っ、つ、強すぎ……ぃ」
「おっと、すまなかった」
 さらに数瞬刺激を与え続け、それからようやく指と舌を離して詫びる。彼女の脚の締め付けが弱まったところで体をずり上げ、顔を伊織の顔に近づけた。
「ごめん。伊織にこうしていると思ったら、いとおし過ぎて止まらなくなった」
「……っは……う、ふう、きっ……気をつけてよねっ」
 真っ赤な顔をして目を逸らし、悪態をつく。俺はその目がこちらを向くのを、数センチの間近で待った。
「……なによ」
「伊織」
 ようやく根負けしたか、恥かしげな表情で視線だけをこちらに投げる。俺はその瞳に微笑みかけた。
「伊織、愛してる」
 その一言で頬の赤みがさらに増す。
「……当然じゃない」
「お前の体を清める機会をもらえて嬉しいよ。誠心誠意やらせてもらう」
「そっ……そうね、しっかりやってちょうだい」
「ああ。よし」
「ぁ……ちょっ、ちょっと」
 再び彼女の腰にかがみ込もうとする俺に、慌てた様子で伊織は言う。
「うん?」
「あ……あんまり、焦らないで、その……優しくしてよね?こ、こういうの……初めて、なんだからっ」
 赤い顔で訴えかける伊織に、俺の鼓動が高鳴った。
 少しふざけ過ぎたかもしれない。彼女は、生まれて初めての強烈な快感に戸惑っているのだ。
「……ああ。そうだな、すまない」
 楽しむのもいいが、俺の立場はあくまで伊織の『下僕』だ。その使命は自分ではなく、主人を満足させることなのだから。
「すまなかった、伊織。もう少し丁寧に手ほどきしようか」
「初めからそう言えばいいのよ」
「そうだったな。では」
 あらためて彼女の裸の下半身におおいかぶさり、ヘアの中心にキスをした。
「失礼いたします、お嬢様」
「かっ、勝手にすれば?」
 牛が草を食むような動きで、伊織の薄い恥毛に唇を這わせる。この位置自体は言ってみればただの皮膚の一部で、性感帯でもなんでもない。ただ、普段他人に見せることなどない部分を男の口で蹂躙されている意識は、お嬢様育ちの彼女には充分刺激的でありえよう。
休憩室の畳敷きに仰向けに寝転がった状態の伊織は自分の手をどうしていいか解らず、腹の上で指を組んでいた。
「……お腹、まだ痛いか?」
「ん、大丈夫よ、もうなんともない」
 伊織は先ほど、廊下で粗相をした。
 俺は彼女を連れてとっさにこの部屋に逃げ込み、ばれないように証拠を消して、突然の醜態を俺の責任であるかのように誘導した。すなわち、下僕の俺がしっかりしていなかったから、伊織はトイレを我慢できなかったのだ。
 経緯も真実もすべて跳ね飛ばし、俺は彼女の説得に成功した。俺は伊織を愛しており、伊織のためならどんなことでもする。かくして俺は、その奉仕の決意を証明すべく、恥ずかしい記憶を心地よい快感で上書きしている最中なのだった。
「具合がよくなって本当によかった。心配したんだぞ」
 股間に顔をうずめたまま、服の中に片手を伸ばして腹をさすってやる。きめ細やかな皮膚で覆われた柔らかい伊織の腹は、触れただけで崩れてしまう薄皮の菓子のように感じられた。
「くすぐったいわよ」
「可愛いな、伊織のお臍」
「やめてよね」
「ここも、可愛い」
 手を下に移動させ、割れ目に優しく爪を滑らせた。びくん、と片膝が上がる。
「ふぁ!」
「気持ち、いいか?」
「ちょ、ちょっとびっくりしただけよっ」
 持ちあがった右膝を手で押さえてやる。伊織はそれを受け取り、自分で折った膝を抱え込んだ。
「……恥かしいわ」
 自分で脚を開いているくせに、そんなことを言う。
「恥かしいことなんかないさ。可愛いよ」
 右の内腿にキス。そのまま舌を這わせ、だんだんと足の中心に近づいていく。
「伊織のここ、きれいだ。芸術品のようだよ」
「……ばか」
 割れ目全体を口で覆うように、くわえる。舌でまさぐり、内側の薄く柔らかな襞の一枚一枚を確かめるように、舐め上げた。
「ぅ……ん、ふうっ、ん、く、うっ」
 細かな起伏を数えるたび、唇で挟み、ふるふると揺らすたび、伊織の口から可愛らしい吐息が漏れる。さっきまでの我慢も忘れ、今は下腹部に染みる甘い快感を味わうことにしたようだ。
 両手の指でクレバスを広げ、肉厚の外唇を刺激する。中心の突起を舌でつつくたびにその内から熱く香しい液体が溢れ、とどまることを知らない。
 彼女の尻にはタオルを敷いてあったがすでにそれもぐっしょりと濡れて、下の畳にも染みているかもしれない。
 蕩けたように涎をたらし続ける秘裂の両側に指をあてがい、揉みほぐしながらその中心部を舌で責めたてる。
「ん、んんっ……んく、ふ、ふぅんっ……」
 指が動くたび、舌が這いずるたび、伊織の口から溜息が漏れる。片膝を抱いて背を丸めているため、自分の股間が見通せる。どこを、そういうふうに弄られているのか気になるのだろう、先程よりは積極的に、ちらちらとこちらを盗み見る視線を感じる。
「伊織のここ、すごく、熱いぞ」
「……判るわ」
「見えるか?」
「しっ、知らないわよっ」
 俺は畳から身を起こし、口を離した。彼女の割れ目と俺の唇の間に銀の糸が張る。これで彼女の視界から、自分の秘唇を遮るものはない。
「自分でしたことは?」
「……ちょっとは」
「してみせてくれ」
「……な、なんであんたなんかに」
 彼女に覆いかぶさるようにして、律儀に右膝を押さえている手を引継ぎ、彼女の両手を自由にした。口ではいやがっていた伊織だが、そうしてやるとゆっくり、左手を股間に伸ばす。
「普段は、どんな風にするんだい?」
「ぅ……そ、そんないつもしてるんじゃ……ない、わよ?」
「判ってる」
「仕事で疲れ過ぎて眠れない時とか、なんかもやもやするときとか、ベッドで」
「うん」
 指が軽く開き、全体を覆うようにあてがう。
「こう……ぐーって、押すみたいに」
 中指の腹で中心を刺激しているのだろう。バススポンジでも泡立てるようにゆっくりと揉みしだく。
「そのとき、どんなこと考えてるんだ?」
「……っば、ばか、秘密よっ」
 彼女の手をさらに覆うように、俺の手のひらを重ねた。経験の浅い、少女らしい控えめな自慰に力を加えて、より多くの快感を味わってもらえるように動きを足してゆく。
 親指と小指は、肉を大きく挟み込むように。
 人差し指と薬指で、縦のマッサージを加えて。
 中指は――怖いのだろう、彼女のやりかたは表面を撫でるだけだった――ゆっくりと、しかし確実に深くもぐり込ませて。
「……っん」
「俺のこと考えて、したこと、あるか?」
 そっと耳にささやくと、彼女は身を震わせた。とくん、と音が聞こえた気がして、中指のぬめりがより強くなる。
「……そうか、あるのか」
「くふ」
「想像の俺は、お前にどんなことするんだ?」
「……ばかぁ」
「伊織が考えた、そのとおりにしてやろうか。俺はお前の下僕だから」
 手の動きも徐々に激しくしてゆき、伊織の指をいざなって中に差し込ませた。まだ経験のない場所だ、2本は無理だろう。
「く、は」
「痛いか?」
「……ん、だいじょぶ、痛くない。……あの、あのね」
「うん」
「さ……さっき、みたいに」
 俺は今伊織に添い寝するように、並んで横になっている。半身になって上に乗り上げ、彼女の折り曲げた右膝を胸で抑え込んで、顔は彼女の顔と数センチも離れていない。
 途切れとぎれに話しはじめる伊織の顔はどんどん赤くなり、呼吸が荒い。目を閉じはしないものの、さっきから俺と視線を絡めようとはしなかった。
「さっきしてくれたみたいに、舐め……て、くれる、の。わっ、私は、ベッドに、仰向けになって……あんたは、私のここにキスしてくれて……」
「それで?」
「ぺろぺろって舐めてくれたり、ちゅっちゅって吸ったり……べ、ベロとか、入れてきたり」
 これを聞いてますます彼女をいとおしいと思うのは、俺が根っからの下僕体質だからなのか?
 伊織は果たして、想像の世界でも女王様だった。王子と王女が正常位で結ばれ、下半身はバラの花でぼかされるような昔の少女漫画の愛ではなく、もっとリアルで、もっと攻撃的で、もっとエロティックな、女主人と召使の逢瀬を妄想していたのだ。
 伊織の口からこのような言葉を聞き、俺はたまらなくなった。
「こんなふうに?」
 俺は体をずり下げ、さっきの体位に戻った。伊織の股間にふたたび顔をうずめると、舌の愛撫を加えてゆく。
「……舐めたり、吸ったり……」
 大陰唇の縁に舌を巡らせ、まだとめどなく蜜を噴く泉に浸す。唇で強く吸い、内側の薄い襞を引っ張る。
「う、うっく、ん、うん、そ……っ、そう」
「舌を入れたり?」
 奥まで差し入れた舌でこじるように内壁を擽り、クリトリスを転がす。
「ひゃぅん……ふぁ、あ……」
 もはや伊織の嬌声はささやき声のレベルではない、注意深く廊下を歩く人間なら部屋の中で何かが起きていると容易に気付くだろう。淫らな水音すら、広くもないこの部屋を満たしているような気がした。
「伊織、想像の俺は……お前に、こんなことはしたか?」
「え……ひゃっ?」
 俺は伊織の体をひっくり返した。横ざまにぐるりと回転させ、うつぶせにさせたのだ。
「なっ、なに?」
「ちょっと思い出したんだよ、俺の仕事を」
 腰に手を差し入れ、持ち上げた。伊織は今、四つんばいで尻を高く上げた格好になっている。
「ちょ、やっ――」
反応する隙を与えぬよう、素早く口を……肛門に吸いつけた。
「――っ!?」
 舌を激しく動かし、尻穴をマッサージしていく。両手は双丘を握りしめ、左右ばらばらに揉みしだく。
 両手で尻を割り広げ、戸渡りから肛門までの薄い皮膚に歯を当て、そこから上に舐め上げていって菫色の細かな襞を一本ずつ数えるように舌先でなぞる。
 緊張して括約筋がきゅっと締まるのを感じながら、周囲を親指の腹で押すように愛撫を繰り返す。
「……っく、う、うぅっ……ちょ、ちょっと、待っ――んぐぅっ、くううっ」
 未知の衝撃に慌てたのだろう。しばらくは声もでない様子だったが、やがて我に返った伊織は俺を制止するため何か声をかけようとしたようだ。だがその前に口をあえぎが突いて出て、それを抑えるのに精一杯となった。
「くっ、き、ううっ、ひゅ、ひゅうっ……っふうっ」
 歯をくいしばり、自分が敷いていたタオルの山に顔をうずめる。
「あ、ふっ……な、何、を」
「約束したろう、お前を清めると」
「……え、だ、だって、そんなトコ……きたな――」
「汚くなんかない。ぜんぶ俺の大事な伊織なんだから」
「――ぁんっ!」
 右手を体沿いに回し、先ほどまで愛撫を加えていた秘裂に戻した。肛門に触れていない指を使い、俺自身の中指をじわじわと差し込んでゆく。
「汚くなんかないよ。俺の愛しい伊織の、美しいすみれの蕾だ」
 もう一度繰りして言う。俺の位置から伊織の顔は見えないがきっと、さきほどのようにぎゅっと目を閉じて、襲い来る快楽の波に耐えているのだろう。
 俺はお漏らしをした彼女に、綺麗に拭き清めてやると約束したのだ。さっきは湯で湿したタオルで体を拭いてやったが、繊細な彼女の体にそんながさつな方法は許されまい。
 彼女の玉の肌は、俺が我が身をもっていつくしんでやらねばならないのだ。
 前の穴を攻める中指の先は、第一関節までしかもぐり込んでいない。慎重にほぐしてゆけばヴァージンでも指の二、三本はなんなく飲み込むが、伊織は入口の方が感じる様子だった。口で尻穴を、指で秘裂を、リズミカルに刺戟してゆく。
「んっ、くっ、うくぅっ……や、やっ、プロデューサー、は……はずっ、はずかしい……ょ」
「恥かしくなんかない、伊織は綺麗だよ。ここも……」
「っあ!」
「……ここだって」
「ふうっ」
 きりっ、と、歯のこすれる音がした。快感に反応するのをこらえ、歯をくいしばっているのだ。大声を出さずに済むかもしれないが、これでは歯や顎に負担がかかってしまう。
「伊織、口で呼吸をしろ。少し楽になるから」
「ふぁ……はあっ――はっ、こ、こう?」
「うまいぞ、声が気になるならタオルを当てればいい」
「……あっ、あんたが、や、やめればいいんじゃないのっ……?」
「やめて欲しいのか?」
「……ば、かっ」
 口をあけて呼吸すると、体に余分な力が入らなくなる。歯を食いしばったり足を踏みしめたり、物理的な支点を作ることで人間は筋肉を効率的に機能させるのだ。こうすれば伊織は余分な緊張をせずに済み、それはすなわち……。
 俺は舌に力を入れ、伊織の尻穴の中心にあてがった。徐々に力を込め、顔を彼女の尻に押し付けてゆく。
「……ふ、ぇ?――っあ、あ、ああっ?」
 抱えている腕にも力を入れてもう一押しすると、俺の舌は伊織の括約筋をぬるりとくぐり抜けた。ほのかな香りと味覚が、舌や鼻腔を浸食する。
「ふわ……あ、ああ!ああんっ!」
 それはすなわち、肛門への舌の挿入を容易にするのだ。おそらくは人間の生物として一番遠い器官同士の接合に、伊織は衝撃を隠せないようだ。
「そ……そ、れ、はっ、そっ、そこは、な、中に?プロデューサー、中を?」
「いまきれいにしてやるからな、伊織」
 攻め手を休めないように告げ、さらに奥へ舌を進める。彼女の内部は温かくつるつるとしていて、かぐわしく、甘美だ。俺の舌すら恐れ多く感じながら、穴の縁をこそげるように抽送する。
「きぁ――ふああっ、あ、かはっ」
 口を開けておけというアドバイスを律儀に守りながら、伊織は顔を重ねたタオルにうずめる。両手でタオルを掻きいだき、それでいて下半身は膝を立て、足を突っ張り、むしろ俺の顔に押し付けてくるようだ。
 本人は自覚していまいが、彼女の二つの穴はひくひくと脈動し、俺の舌と俺の指をねだり欲しているようだった。
 舌を回転させ、上下の前歯で甘噛みし、指は指で最も敏感な部分をやわやわと押しつぶし、引っ張り、くじる。そのたびに伊織の体は上下に、左右に震えた。タオルの山の中に顔をうずめ、尻だけはおよそ可能な限り高く掲げ、足を大きく開いて俺の愛撫を受け入れる。
 その姿を目の端で捉えるだけで俺は幸せが胸に広がるのを感じた。伊織が、俺の指で舌で、悦びを感じてくれている。膣口の襞が、肛門の粘膜が、俺にしがみつくようにすがってくる。
 伊織の快感が、まるでそのまま俺の快感となっているようだった。
「……ぅ……ふ、う、ふ、ん」
 しばらくするうちに、伊織の呼吸が変化したのに気付いた。
「ん……うん、うく、んくぅ、ぐ、ぐうぅ」
 なにかを我慢しているのだ、と判った。何かとは、もちろん、絶頂だ。
「伊織、大丈夫か?」
「くふ……ぷ、ぷろ……んく」
「我慢、しないでいいんだぞ?なにか、『来てる』んだろ?」
「ふゎ、く、らっ、だってぇ」
 一人でするのとはわけが違うはずだ。自分で心得た場所を、自分で加減しながら撫でていたのでは通り一遍の快感しか得られない。いつもとまったく質の違う感覚の波に襲われているのだ。
「平気だ、伊織。感じればいいんだよ」
「だっ、て……こ、こわい、ょ」
「俺がここにいる。俺がお前を離さない。だから、そいつを感じてくれ」
「ふ、ふう、ふーっ、ぁ……なにか、なにかが、お腹の中を、ね……?」
「うん」
「あの、お腹を、あったかくって、大きなものが、ね。なにかが、上がってきてる、の……っ」
「それだよ。ゆっくり、ゆっくり」
「ふあ!あ、あ、プロデューサー、なんか……はじけて……はじけちゃいそう、なのっ」
「いいんだよ。我慢しなくていいんだ」
「はんっ!プロデューサー……どこ?プロデューサー?」
 うつろな瞳であたりを探し始めた。いつまでも尻にかじりついている場合ではない。
 うつぶせの背中側から覆いかぶさり、後ろから耳元にささやいた。
「伊織、俺はここにいるよ」
「うく。プロデューサー……っ」
 俺の体の下で伊織は素早く胴を転がし、抱きついてきた。正常位の状態で彼女は背中に両腕を回し、自分の体が浮くほど強く抱き締める。
 あたたかい吐息が俺の耳にかかり、あまい喘ぎが頬をくすぐる。聞こえるか聞こえないかの小さな声が、先ほどから聞こえている以上に何度も何度も俺を呼ぶのが判る。
 たまらず体を支える腕を外し、伊織を抱き締め返した。
「伊織、愛してるよ」
「ふぁ……!」
 俺に押しつぶされるように息を漏らす。裸の両足が俺の腰に巻きつき、スーツのズボンの股間に彼女の股間がこすり付けられる。布地があたたかく濡れ、彼女の愛がしみてくるのを感じる。
「伊織、好きだよ。ずっとずっと一生、好きでいるよ」
「プロデューサー、……き、きちゃう、来ちゃう、よっ」
「いいんだ、全部感じてくれ、伊織!」
 俺の声が届いたか、不意に伊織が硬直した。背中に回った両腕が、腰の両足が、ぎゅうぎゅうと俺を締め付ける。
「ふう、う、くううっ!くふうう――うぅっ!」
 二度三度、伊織の小さな体が痙攣し、俺はその体を逃がすまいと強く、強く抱き締めた。
 軽く失神したのだろう、くたりと床に落ちる伊織を優しく寝かせ、髪を整えてやる。汗と唾液で濡れた顔を拭き、湯で絞ったタオルを脚までびしょびしょになった下半身に這わせる。ほどなく、伊織が目を開けた。
「ん……プロデューサー……」
「お帰り、伊織」
「バカ」
「約束どおり綺麗にしておいた。とりあえずそのジャージを着て、地下でシャワーを浴びて、お前は帰れ。後片付けは俺がやっておくから」
「……ありがと」
「礼には及ばんよ。俺はお前の下僕だ」
「なら、ご主人様の言葉はちゃんと受け取ってよね」
「……はは、違いない。こいつは失礼した」
 いまさらのように俺に背中を向け、ジャージに着替える。俺のスーツも台無しなので、ジャージ姿になる。
「あんたもシャワー浴びるんでしょ?誰もいなかったら一緒に入る?」
「無理言うな」
「寂しい、な……」
「……」
「ウソよ。にひひっ」
「こいつめ」
「行きましょ。いろいろ口裏合わせなきゃね」
 調子を取り戻した伊織に苦笑し、ドアの鍵を開ける。と、反対の手を引っ張られた。
「どうした?」
「……ん」
 振り返ると、伊織が目を閉じて唇を突き出している。そう言えばキスはまだだったな、と気付き、一方で俺の口が今まで蹂躙していた場所を思い返す。
「ええと、伊織、今はダメだ」
「どうして?」
 目を開け、不満そうに聞いてくる。
「ほらその、俺、今まで舐めてたろ?その、お前の……」
「……っ!」
「なんというか、えーと、雑菌とか、な」
「え……って、私がバイ菌まみれとでも言いたいの?」
 行為を思い出して真っ赤になる伊織に重ねて説明したが、どうも失敗したようだ。
「あああ、そっそうじゃなくてな、――ん、む」
 慌てて身をかがめ、言い訳しようとしたら頬を掴まれた。そのままぐいと引かれ、無理やり唇を合わせられる。
 強く吸われ、舌を絡められる。伊織はディープキスの仕方ももちろん知らない。どちらかというと俺の舌をチューインガム扱いするような、乱暴なキスだ。
 唇を離すと、きらめく糸が二人に架かった。
「――ぷふぅ」
「……強引だな」
「人をバカにするからよ」
「そんなつもりは――」
「なによ、シャワーのついでにウガイすればいいじゃない。」
「すいません」
「じゃ、もう一回」
 今度は俺からキスをして、ついでに歯も磨いてくるよう念を押してシャワールームの前で別れた。伊織はシャワーを浴びて帰宅、俺は掃除をしてからあらためてここに戻ってくることにしよう。

 ドアに背を向けて、もうひとつ気付いた。
 俺は伊織に愛している、好きだと告げたが、伊織からは言われていないのだ。
「……ま、いいか」
 しかし、考え直した。俺は下僕であり、伊織に奉仕するのがその使命だ。そこに恋愛感情を期待するのはいささかおかしかろう。
 俺はあくまで――
「あ、プロデューサー?」
 ドアがまた開き、伊織がこちらを見つめている。
「どうした?」
「……言い忘れたけど、私も……その、好きよ?あんたのこと」

 そしてまたドアは閉まり、俺は意識を失って……帰りが遅いのを心配したのだろう、後輩である美希のプロデューサーが探しに来るまで廊下で倒れることとなるのだった。





end





【投下情報】20080611エロパロスレに投下。
前作『芳しき務め』の続きです。
  1. 2008/06/11(水) 00:00:00|
  2. SS
  3. | コメント:0
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